池田杏未 言語聴覚士
転職するタイミングで専門学校に通い資格取得
言語聴覚士という職業を知ったきっかけは、身内が言語聴覚士にお世話になったからです。「話すこと」、「聞くこと」、「食べること」を専門とする言語聴覚士に魅力を感じていました。言語聴覚士になる以前は、会社員として働いていましたが、転職するタイミングで専門学校に通い資格取得しました。
回復期病院では様々な疾患の方に携わり、「退院後もその人らしく安全に生活が送れるように」と退院後のサービスに繋げることや退院指導を行っていました。入院期間中に十分なリハビリが出来ずに退院された方もたくさんいます。実際のところ患者様が退院された後の在宅生活は知らないことが多く、また退院後の生活まで関わることがないためもどかしい気持ちがありました。訪問リハビリを志望した理由は、在宅分野を一から学んで在宅生活を支援していきたいと思ったからです。
困ったことがあれば誰にでも相談できる
訪問リハビリの知識もなく不安も多かったですが、困ったことがあれば誰にでも相談できる環境です。
アットホームで雑談することも多いですが、常に利用者様・ご家族様のことを想い話し合っています。在宅支援の重要さを教えていただいています。
言語聴覚士は私一人なので思い悩むこともありますが、多職種からは違う視点のアドバイスもあり学ぶことが多いです。自分自身を高めていける環境だと思います。言語聴覚士として地域での認知度を広め、力になれるよう日々精進しています。
その人らしく生活が送れるように支援していく
小児から高齢者まで、音声機能、言語機能、摂食嚥下訓練、高次脳機能に障害を持った方々への支援を行っています。また、誤嚥性肺炎の予防に対する嚥下訓練も行っています。リハビリ以外にも、生活のしやすい環境設定、対処方法の指導、家族様への指導をしています。病院とは異なり検査道具が揃っているわけではないため、生活場面での評価やご家族様の情報がとても重要だと思いました。また困っていることが具体的にみえ支援できるのも在宅生活ならではだと思います。
リハビリでは利用者様やご家族様のご要望に沿ったアプローチを考え、その人その人に合わせた訓練や教材を準備しています。ご家族様やケアマネジャーなど多職種との連携を心掛けています。
住み慣れた地域や慣れ親しんでいる生活環境で、その人らしく生活が送れるように支援していく中で、利用者様の生活が便利になった時や、少しでも良い方向に変化した時はとても嬉しくやりがいを感じます。
在宅で過ごしたいと思っている方々を地域で支えていく、訪問看護やリハビリはとても重要な存在だと実感しました。まだまだ学ぶことが多いですが、訪問リハビリの仕事につけてよかったと思います。