看護師 林 澪
自宅で過ごす
私は看護学校卒業後、6年間病棟で精神疾患を抱える方や認知症の方への看護に携わってきました。病棟では一時的に症状が寛解し退院しても、その後すぐに再入院となる患者さんを多く目にしてきました。 自宅での様子を聞くと、生活や疾患の管理が出来ておらず、病状が悪化し再入院となっている方が多くいらっしゃいました。
ご本人様とゆっくりと
病院では、業務優先で、患者様とゆっくりお話をする時間も少なく、私が本当にやりたかった仕事なのかと思う日々が多くなりました。在宅医療、訪問看護師について興味を持ったのは、それが最初です。初めの頃は自分に上手く勤まるのかと漠然とした不安がありましたが、経験を積むことで、自信になり、またやりがいを感じるようになりました。ここルピナス川口ではスタッフ全員、24時間真剣に患者様に向き合っており、いつでも誰にでも相談できる環境がとても心強く感じています。
患者様や家族の方は在宅での生活に不安を抱えていると思います。慣れ親しんだ家で安心して過ごせるように、訪問看護師は、在宅ケアスタッフと連携し、自宅での生活を整える役割があると思っています。
生活の質のため
在宅では、病院での治療優先の生活と異なり、「生活の質」がより大切だと感じています。多くの利用者さんの中の一人ではなく、ご本人様ご家族様の希望に沿い一人ひとりがその人らしく在宅での生活を安心して送ることができるよう、周囲と連携を密にしながら支援していきたいと思っています。